1,000ドルの売掛金を回収して当座預金に入金した時の仕訳です。
商品販売時の為替相場は1ドル=100円、売掛金回収時の為替相場は1ドル=110円だったとします。
販売時と回収時の為替相場が違うので差額が発生します。その差額は為替差損益という勘定科目を用いて仕訳記録します。
では、仕訳です。
まず、1,000ドルの売掛金を当座預金に入金したので、資産である当座預金が増えます。その金額は11万円(1,000ドル×110円)となります。
当座預金が11万円増えたので、仕訳の借方は当座預金110,000となります。
次に、1ドル=100円で計算した1,000ドルに対する売掛金を回収したので、資産である売掛金が10万円(1,000ドル×100円)減りました。
売掛金が10万円減ったので、仕訳の貸方は売掛金100,000となります。
そして、10万円の売掛金を回収したら11万円の入金となったので、1万円の収益が発生したと考えます。上記の通り、この1万円の収益は為替差損益を用いて仕訳します。
1万円の収益が発生したので、仕訳の貸方は為替差損益10,000となります。
仕訳の貸借は当座預金110,000=売掛金100,000+為替差損益10,000で同じになります。
仕訳勘定の下には「ドル建てで販売した商品の代金を回収する」などと取引の内容を、年月日には取引日を、元丁には勘定科目ごとにつけた任意の番号を記入しておきます。
これで、外貨建ての売掛金を回収した時の仕訳ができました。